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シクラメンのルーツ

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属に属する植物で、20数種類の原種が存在します。現在のシクラメン園芸品種は、そのうちのCyclamen de Perse（ペルシャのシクラメン)とも呼ばれるシクラメン・ペルシカムを改良して育成されたものです。現在、生花店やガーデンセンターなどで見られるシクラメンは、地中海生まれ、ペルシャのシクラメンを起源とするシクラメン達なのです。

シクラメン・ペルシカムは地中海沿岸の各地、広範囲に分布しています。フランスには16世紀の終わりに入りました。様々な花色、より大きな花のハイブリッド品種は19世紀に初めて登場しました。

シクラメン・ペルシカムを起源とする園芸品種と原種シクラメンを混同してはいけません。園芸品種が豪華で整った花を咲かせるのに対し、原種シクラメンは自然の中で小さく可憐な花姿を現します。これら原種シクラメンは主に乾燥球根の形で流通されており、シクラメン・ヘデリフォリウム、シクラメン・ネアポリターナム、シクラメン・コウム、シクラメン・プルプラセンスなどが有名です。

現在「園芸品種」としてシクラメン市場を代表するF1ハイブリッドシクラメンは、園芸の視点で最も優れた特徴を持つように改良された品種です。つまり、(気候、病気などへの）耐性 がある、よりたくさんの花が咲く、より長持ちするなど愛好家の方々が求めるクオリティを持ち合わせています。1989年に弊社のギー・モレルがハリオス®およびラティニア®シリーズを開発し、以降F1ハイブリッドシクラメンはシクラメン市場に欠かせない品種となりました。