Phyllostictaとは、葉に病班を起こす真菌です。
この病班はほぼ必ず葉脈に沿ってつくことが特徴です。
涼しく、湿気のある環境が感染を促します。
従来の殺菌剤使用で良い結果が期待できます。
Phyllostictaは、Adelomycetes綱Phomales目Phomaceae科の真菌です。線維状の有隔菌糸体(単純な区画に分かれています)で、生殖は分生子を生じさせる無性生殖のみです。
Phyllostictaの完全真菌はGuignardia属に属しています(Ascomycotina亜門Pyrenomycetes綱、Spaeropsidales目、Sphaeriaceae科)。
Phyllostictaは顕花植物に寄生し、均整の取れた寄生真菌と考えられており、これらが葉の病班の主な原因です。
Phyllosticta cyclaminisはシクラメンにこれらの症状を及ぼすものです。
縁のくっきりとした大きな病班が葉に現れます。色は薄く、縁は少しガタガタしています。常に葉脈に沿って出ていることが特徴です。涼しく湿度の高い環境が感染を助長するので、植物の残がいなどが最初に主な感染源となります。
病班が出るとその中心に黒い斑点が現れます。これらはこの真菌の子実体で、成長すると分生子としてこの真菌は蔓延します。
植物衛生処置剤の規制、認証が頻繁に変わる今日、また、世界各国の規制が異なるため、薬剤使用において認証の最新情報をご案内する ことは大変難しくなります。生産者様方は、各自で植物防疫課にお問い合わせいただき、改正版の植物衛生処理剤の規制、認証情報を請求されるようお勧めいた します。
これらの薬剤を使用する場合は使用者独自の責任となります。まず先に、薬剤の作用を調べたり(使用量を決める)、株への影響 (毒性があるか)を見るために、サンプル株に試験的に試されることを強くお勧めします。
こちらのページではモレル社栽培専用子会社 Montourey S.C.E.A (フランス・フレジュス)にて試験されたシクラメン栽培方法をご紹介させていただきます。 これらのシクラメン栽培の経験は、南仏での一般的な気候のもとで得たものであり、他の状況に合わせるにはいくつかの調節が必要になってくることもあります。 シクラメン栽培の前に病害虫への予防策が必要です。 これらのアドバイスや提案は飽くまでも情報提供としてであり、結果を保証するものではありませんのでご了承ください。栽培前に一度テストとして試していただくのが最良かと存じます。
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