これは、シクラメンの生育不全を起こし、枯らす、維管束系のかなりまれな真菌で、土中でも株の上部でも成長します。
被害に遭うと葉の下で開花し、わい化したように見えます。
従来の殺菌剤使用で好ましい結果が出ています。
この真菌はAdelomycetes綱、Moniliales目、Moniales科、Ramularia属に属しています。
この真菌はかなりまれで、特に高温多湿の気候において成長します。
Ramularia cyclaminicolaは体系的な真菌です。根、球根、ステム、葉、花などで成長します。株は全体的に見た感じ、生育不全で萎れたようです。まるでわい化したようです。小さな緑がかった灰色の病班が葉の表面や花梗に現れ、後に茶色く変色します。葉は健康な株よりも小さく、花は葉の下で開花します。球根には栗色の病班が現れます。
胞子は湿度の高い気候で現れ、白い粉が病班を覆います。
球根を横に輪切りにすると、ときには赤茶色の壊死した部分があらわになります。
Ramularia cyclaminicolaへの感染による症状は、生理病やPhialophora cyclaminisへの感染と誤診されることがあります。
この真菌は植物の残がいで生き延びます。胞子は水やすき間風によって広がります。乾燥した気候では長く生きられません。葉が枯死しすると菌核粒子(菌糸体が小さく集まって休眠状態になったもの)が形成され、夏と秋中真菌が生き延びられるようになります。冬にまた発芽します。
感染した株を破棄し、新しいもしくは消毒済みの用土を使用しましょう。
一度感染してしまうと15日おきに処置しなければいけません。
植物衛生処置剤の規制、認証が頻繁に変わる今日、また、世界各国の規制が異なるため、薬剤使用において認証の最新情報をご案内する ことは大変難しくなります。生産者様方は、各自で植物防疫課にお問い合わせいただき、改正版の植物衛生処理剤の規制、認証情報を請求されるようお勧めいた します。
これらの薬剤を使用する場合は使用者独自の責任となります。まず先に、薬剤の作用を調べたり(使用量を決める)、株への影響 (毒性があるか)を見るために、サンプル株に試験的に試されることを強くお勧めします。
こちらのページではモレル社栽培専用子会社 Montourey S.C.E.A (フランス・フレジュス)にて試験されたシクラメン栽培方法をご紹介させていただきます。 これらのシクラメン栽培の経験は、南仏での一般的な気候のもとで得たものであり、他の状況に合わせるにはいくつかの調節が必要になってくることもあります。 シクラメン栽培の前に病害虫への予防策が必要です。 これらのアドバイスや提案は飽くまでも情報提供としてであり、結果を保証するものではありませんのでご了承ください。栽培前に一度テストとして試していただくのが最良かと存じます。
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